2016年 活動まとめ
2016年も残すところ僅かとなりました。
今年は実り多い年だったので、忘れないうちに活動内容をまとめておきます。
全体的には?
オープンソース活動、記事執筆ともに順調な1年でした。
- アプリ開発 : 合計30本以上のリリース
- 記事執筆:Qiita / さくらのナレッジ / ブログ 、合計42本を執筆
- イベントでの発表: 1回/月程度の頻度で勉強会/イベントへ参加、うち3イベントで発表あり
GitHubのcontributionはこんな感じです。
傾向として、土日は家族と過ごすことが多いため、平日のコミットが多めとなっておりました。
アプリ開発の実績
アプリ単体でリリースしたものだけで15アプリ、記事連動したアプリやDockerイメージなどの細々したものを含めると30以上のアプリのリリースを行いました。
ライブラリ関連
さくらのクラウド用APIライブラリ「libsacloud」
docker-machine-sakuracloudで得た、Go言語でのさくらのクラウドAPI操作のノウハウを他のプロダクトでも利用できるようにするために
APIライブラリとしてスクラッチ開発を行いました。
このライブラリは現在でもバンバン開発しており、公式のAPIライブラリ:saklientよりも機能が充実していたりします。
さくらのクラウドへ新たな機能が追加された場合、概ね1週間以内には対応しています。
2016年に開発したプロダクトの多くがこのlibsacloud
を利用する形となっているため、本年の本格的な活動開始がこのプロダクトで正解だったと思っています。
さくらのIoT Platform用APIライブラリ「sakuraio-api」
さくらのIoT Platform用のAPIライブラリです。
主に「Terraform for さくらのIoT Platform」での利用のために開発しました。
こちらは来年も順次充実させていく予定です。
なお、さくらのIoT Platform用のライブラリとしては、WebHook関連のライブラリとして以下のようなものもあります。
こちらは先の「sakuraio-api」に統合を予定しています。おそらく来年上旬あたりの対応となると思います。
Terraform関連
Terraform for さくらのクラウド
Terraform for Arukas
Terraform for さくらのIoT Platform
さくらのクラウド、Arukas、さくらのIoT Platformへの対応を行いました。
特にさくらのクラウドについてはさくらのナレッジにて入門記事の連載を執筆中ですので、引き続き対応を強化していきます。
Packer関連
Packer for さくらのクラウド
さくらのクラウド上にマシンイメージを作成するためのツール「Packer for さくらのクラウド」を作りました。 こちらは開発はひと段落させたつもりですので、来年は大きな機能追加などは行わずバグフィックス中心になる予定です。
Docker関連
Infrakit - さくらのクラウド用プラグイン
2016年10月に発表されたDockerの新しいアーキテクチャへの挑戦「infrakit」のプラグインとして、
さくらのクラウド対応を試験的に行ってみたものです。
infrakit対応プラグインとしては世界最速での開発/発表を行うことができました。
infrakit自体のDockerへの取り込みはまだまだ見えない要素も多いのですが、
infrakit.awsの実装など、具体的な実装ができつつありますので、様子を見ながらさくらのクラウド対応を行うことを視野に入れています。
WordPress関連
WordPress + オブジェクトストレージ用プラグイン「wp-sacloud-ojs」
WordPress + ウェブアクセラレータ用プラグイン「wp-sacloud-webaccel」
依然シェアNo.1であり続けているCMSの王様「WordPress」にて、さくらのクラウドのプロダクトを利用するためのプラグインを作りました。
こちらは開発はひと段落ついたかなーと感じているため、来年はバージョンアップ対応やバグフィックス中心になりそうです。
監視関連
Mackerelとさくらのクラウドのインテーグレーションツール「Sackerel」
はてなさんのイケてる監視ツール「Mackerel」とさくらのクラウドをインテグレーションするツールを作りました。
今後はMackerelだけでなく、もっと汎用的に利用できるようにすべくアイディアを練っている段階です。
PrometheusやZabbixなど他の監視ツールともうまく連携できる仕組みにできればいいなーと漠然と考えています。
その他:さくらのクラウド関連の細々したツール類
さくらのクラウド上の全リソース削除コマンド「sacloud-delete-all」
さくらのクラウドへのISOイメージアップロードコマンド「sacloud-upload-image」
さくらのクラウドへのアーカイブアップロードコマンド「sacloud-upload-archive」
細かいCLIツールを作成しました。
各ツールがバラバラに存在してしまっていることや、公式CLIである「sacloud」の開発が停滞していることもあり、
そろそろさくらのクラウド関連のCLIツールをまとめて再編してコミュニティーツールとして提供するのがいいかな?とも考えています。
この辺りは考えがまとまっていないので来年はじっくり取り組むつもりです。
その他:Arukas関連のツール類
プルリクエスト駆動開発用デプロイパイプラインツール「arukas-ship」
GitHub〜DockerHub〜Arukasとデプロイパイプラインを形成するためのツールです。
GitHubにpushするだけでArukasへデプロイできます。
このツールはQiitaに紹介記事を書いたのですが、
投稿から半年近く経っても徐々にストック/PVが伸びている息の長いプロダクトだったりします。
Arukas関連のプロダクトについては、来年4月の正式リリースに合わせ、見直し/更新などを行う予定です。
その他:オープンソースプロダクト開発への参加
docker-machineやpackerなどへのコントリビューションを行いました。
記事の執筆(全42本)
Qiitaへの投稿(34本)
Qiitaへは大小合わせて34本記事を投稿しました。
特に印象深い記事をいくつかピックアップしておきます。
DockerBlogからの翻訳&紹介記事なのですが、非常に興味深い内容でした。
CGIのように、リクエストを受けたらDockerコンテナを起動し処理するという内容ですが、
Dockerを用いたサーバーレスな構成の一例として非常にインスピレーションを刺激してくれました。
Docker + infrakitについての紹介です。
未だにinfrakitについて国内のみならず海外でも情報が少ないです。貴重な日本語記事ではあるのですが、
すでに若干コードの更新などが行われていますので、もしinfrakitに大きめな動きがあるようであれば新たに記事を投稿するつもりです。
HashicorpのNomadを利用した環境構築例です。
Nomadはもっと流行ってもいい気はするのですが、、コンテナ界隈、特にオーケストレーション周りの熾烈な争いの中で
Nomadは今ひとつ突き抜けられない感じがしていますので、しばらくは概要を軽く様子見する程度で良いかなーと感じてます。
さくらのナレッジへの投稿(6本)
月に1本程度のペースで投稿しています。
現在はTerraformについての連載を行なっています。
連載中ではありますが、面白いものを思い付いたら連載の合間でも差し込みで投稿する予定です。
その他(2本)
Qiitaでのさくらのアドベントカレンダーに2本記事を投稿しました。
イベント参加などのコミュニティー活動
月に1回程度のペースで各種勉強会への参加など行いました。
その中で、発表を行ったのは以下3つでした。
「さくらインターネット」のDockerホスティング「Arukas」と「Docker Machine」ドライバについてのイベント
4/27 にArukasの発表のついでにdocker-machine-sakuracloudについてお話しさせていただきました。
この時の資料はこちらです。
さくらじまハウス
資料はこちらです。
東京で消耗したくない!」西日本にいながら”IT界隈の人”になったエンジニアと交流する会in北九州
発表の場がちょっと少なかったので、来年はどなたかぜひ招待してください!どこかで喋りたいです!
まとめ
ということで1年を振り返ってみました。
割と濃い開発/執筆活動ができたかなと思います。
来年はもっと喋る機会が増やせればいいなーと思っています。
イベントを企画中の方がいらっしゃいましたらぜひ招待してください!喜んで参加します!
以上です。