前回はRioでGitリポジトリを指定してのRunを試してみました。
rio run
の引数としてGitリポジトリを指定するだけでリポジトリの変更検知〜イメージのビルド〜公開という仕組みが利用できました。
今回はそれらを実現している、Rioにビルドインされているサービスを確認していきます。
なお、今回はこちらのTerraformモジュールを使ってさくらのクラウド+RKEクラスタ上にRioをインストールしました。
Rioでどのようなサービスが動いているか確認する。
RioはKubernetes上にデプロイされるため、kubectl
などでワークロードを確認(例えばkubectl get pod -n rio-system
を実行)することでどのようなサービスが動いているか調べることができます。
が、より簡単に確認できるコマンドrio --system ps
が提供されていますので今回はこちらを利用します。
(なお、この--system
オプションは省略形(-s
)も利用可能です。またrio logs
などにも対応しています。)
ということで早速確認してみます。
rio --system ps
の実行
実行結果は以下の通りでした。
$ rio --system ps NAME CREATED ENDPOINT REVISIONS SCALE WEIGHT DETAIL rio-system/autoscaler 3 minutes ago v0 1 100% rio-system/build-controller 2 minutes ago v0 1 100% rio-system/buildkit 3 minutes ago v0 1 100% rio-system/cert-manager 2 minutes ago v0 1 100% rio-system/grafana 2 minutes ago https://grafana-rio-system.6y9oo6.on-rio.io:9443 v0 1 100% rio-system/istio-citadel 2 minutes ago v0 1 100% rio-system/istio-gateway 2 minutes ago v0 1 100% rio-system/istio-pilot 2 minutes ago v0 1 100% rio-system/istio-telemetry 2 minutes ago v0 1 100% rio-system/kiali 2 minutes ago https://kiali-rio-system.6y9oo6.on-rio.io:9443 v0 1 100% rio-system/prometheus 3 minutes ago v0 1 100% rio-system/registry 2 minutes ago https://registry-rio-system.6y9oo6.on-rio.io:9443 v0 1 100% rio-system/webhook 2 minutes ago https://webhook-rio-system.6y9oo6.on-rio.io:9443 v0 1 100%
ENDPOINTにURLが表示されているものがありますね。
Grafana
まずは試しにgrafanaのENDPOINTをブラウザで開いてみます。
お、grafanaのダッシュボードが表示されましたね。
Istio関連のダッシュボードがありますね。
いい感じです。
kiali
kialiはIstio向けの可視化ツールです。
これもENDPOINTをブラウザで開いてみます。
これも表示できましたね。早速ログインしてみましょう。
ユーザー名/パスワードともadmin
でログインできます。
いい感じですね。
その他のENDPOINT
他にはイメージレジストリとWebhookにENDPOINTが表示されてますね。 レジストリは試したらイメージのpushなどもできました。
# 適当なイメージをビルド $ docker image build -t registry-rio-system.6y9oo6.on-rio.io:9443/test . # pushしてみる $ docker push registry-rio-system.6y9oo6.on-rio.io:9443/test
Webhookは試そうとしたのですが疲れちゃったのでまた今度。
終わりに
今回はここまで。以上です。